ギャラリーえんが発行しているフリーペーパー『こざるPRESS』の最新号が届きました。絵本の書評コーナー「エッヘン! 絵本でゴザル」に、ワタクシ、ながたが寄稿したのです。
エドワード・ゴーリーの『不幸な子供』の書評を書きました。ハッピーエンドが嫌いな人にお勧めしたい・・・・・・といった内容にしましたよ。一筋の救いも希望も見いだせない、残酷でシニカルなゴーリーの作品が、私は大好きなのです。
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ところで。こざるPRESS発行元のギャラリーえんは目黒区駒場にあったギャラリーです。私も出展などで少し関わらせていただいた過去があるのです。ギャラリーは2004年12月に休館となりましたが、こざるPRESSの発行はずっと続いていて、現在104号を迎えています。色んな分野のクリエイターが登場する、読み応えたっぷりの素敵なPRESSなんですよ。
紙面はぜーんぶ、えんのオーナーによる手書きです。個性的な崩し文字なのに乱れがなく揃っていて、とても読みやすいから不思議。絵描きさんでもあるオーナーの挿し絵が、随所に挿入されています。
加えて、オーナーは元編集者でもあるのです。紙面づくりはプロの技。さすが、人を引きつける楽しい内容に仕上がっています。ギャラリーがクローズして10年以上経過しているのに、発行されて愛読され続けている理由はこういうところにもあるのかもしれません。
ゆっくりとじっくりと。
細く長く。
丁寧に丁寧に、そして丁寧に。
生きていく上で大事なコトってこんなコトなんだろうなあ・・・・・・と、こざるPRESSをながめながら、ボンヤリと思うのでありました。
ではまたお会い致しましょう。 2015.12.16 ながたみかこ