青い鳥の正体

 メーテルリンク作の『青い鳥』を知らない人はいないと思うが、「青い鳥」の正体がなんであるか知っているだろうか。 

 青い色をした鳥といえば、即座に思い浮かぶのがカワセミ、クジャク。でもまさか、チルチルとミチルがクジャクを探して旅をしていたとは考えにくい。
 熱帯地方を探せば、青色が身体の殆どを占めているカラフルな鳥もきっといることだろう。だが、これも、チルチルミチルには不似合いだ。

 では、なんだろう?……という得意の考察なのではなく、実は答えを知っている私なの。
 メーテルリンクの原文では、この鳥はtour-terelle(フランス語)となっている。訳すると、鳩(キジバトとも)。

 ぽっぽっぽ はとぽっぽ なのだ!
はと
 そう考えると、なんだか『青い鳥』のイメージも違ってくる。クルッポーとか鳴いて、上野公園で恐ろしいほど群れているあいつらなのよね。
 家にいるのに気付かなかったありがたい鳥が……まさかの鳩! 他の鳥にできなかったのかと思うが、メーテルリンクに文句を言うわけにはいかない。
 言うわけにはいかない……が、やっぱ鳩じゃない方がいいよね。ははは。(了)