最近出会った困った店員チャン紹介。
◆その1 手は2本しかありません◆ 近くのスーパーで食材を買い込んだ私。買い物袋を右手に二袋・左手に一袋持ち、バッグを肩にかけてよたよたと店を出ようとしたときのこと。 「よろしくお願いします」 にこやかに、でも機械のようにチラシを目の前に突き出す店員チャン。 あのー、私がどんな状態か、見えてます? 両手に荷物、肩からバックだと見えてますか? どうやって受け取れと? 思わず口で受けとったろうかと思ったわい。 いや、次は必ずそうしてやる。絶対に。
◆その2 ぴったりですが?◆ 肉の量り売り。200グラム注文しても、なかなかぴったりと袋に入れられるわけはない。 だから、店員チャンは袋に入れてハカリに乗せ「少々出ますけど宜しいですか」といつも聞く。私はいつも「はい」と答える。機械的なやりとりだ。 ある日、200グラム注文すると……なんと、ハカリのデジタル文字はぴったり200でとまった。素晴らしい! するとその店員チャン。 「200グラムですけど宜しいですか」 「……」 ダメなわけなかろう? 機械的なセリフの浅はかさを見た気がした。
◆その3 試着は客がするものです◆ とある服屋さん。レア物の皮製品なんかを沢山置いている素敵なお店だ。 前年に「いいなあ」と思いつつ高くて手が出なかった138,000円の革ジャンが、今冬も入荷されていた。やっぱり素敵だなと眺めていたら、 すかさずやってきた店員ちゃん。さあ、買えとばかりにしゃべりまくる。 仮にあなたのトークがいくらうまくても、それにのせられて13万の服を衝動買いする人は滅多にいませんて、と思いつつ話を聞く。 そして店員チャン、何を思ったのか「ぼく、着てみますね」とチェーンを外し、ハンガーをとり、おもむろに羽織った。 さらに店員チャン、鏡に映った自分の姿が気に入ったのか「こんな感じです」とターン。そして、振向き笑顔。 どう反応していいのかわからず、苦笑い。 今にして思えばあの店員チャン(正確には店長)は突っ込んで欲しかったのかもしれない。 「なんであんたが着るんやねん!?」と頭をはたくという突っ込みどころだったのかもしれない。そうとしか思えない。(了)
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