色の主役

 赤は色の王者である。好き嫌いはあるだろうが、赤ほど色の世界において必要とされているものは他にないように思う。王者というより主役というべきか。
 色の専門家からの意見も様々あるかとは思うが、ここはヤクザなモノカキの戯言だと笑って許してやって欲しい。

 まず、色の三原色、光の三原色ともに含まれている。色鉛筆やクレヨンにおいても、赤の減りは他の色と比べて早いはずだ。それに第一「赤鉛筆」という名前はあっても他の色はありえない。いろんな意味で需要が高いのだ。

 戦隊物においては、赤の衣装をまとった者が必ず主役。戦隊シリーズだけでなくウルトラシリーズもやはり赤が基調だ。
色の主役1 
 ある程度お年を召した方だと、ピンクやオレンジなど暖色は全て「赤」と呼ぶ(それには理由があるのだが、今回は割愛する)。「赤の他人」「赤恥」「赤はだか」など赤がつく単語も多い。めでたいときに炊くのは赤飯だ。

「赤」の字源は、火が大いに燃えている様子を表しているという。そして原義はというと、「赤」は「明(あかるい)」という意だという説がある。そして、対になるのが「黒」で、意味は「暗(くらい)」意だというのだ。

 近代文明が進むまでは「明るいか」「暗いか」はとても大切なことだった。暗くなったら何も出来ない。寝るしかない。暗い=死の時間 明るい=生の時間と言い換えてもいいのかもしれない。明るいときが「一日における主役の時間」だったのだ。
 このような背景のある色だからこそ、色の主役と成り得たのかもしれない。最も重要な色の座につくことが出来たのは当然の結果とも言える。

 赤が好きな人や、赤が似合う人、赤がパーソナルカラーだと診断された人は社会においても重要な役割を果たすのでは? などと考えるとちょっと羨ましい。

 私の好きな色―ベージュ、生成り、落ち葉色などの茶系統。自然な感じの色がすきなのだが、なんとも華やかさにかける。もし、戦隊モノに加わったとしたら、こんな感じか?色の主役2 
 どう見てもいじられキャラ。残念だが、主役にはなれそうもない。
 だがしかし! 駄菓子は菓子!
 こいつの呼び名は、ゴレンジャーにあてはめると茶レンジャーじゃないっすか?! そうよ、チャレンジャーよ!  素敵~♪

 色んなことに挑戦し続ける茶レンジャー。私にもっともふさわしい気がしてしまう。うん、私は茶色でいいわ。てか、茶色がいいわ。
 みなさんは何色がお好きかな?(了)