時計と時間

 仕事上、PCの前に一日中いることが多い。そのため、かなり意思を強く持っていないと、すぐネットサーフィンという現実逃避に走ってしまう。気付くと夕方になっていてあせることもよくある。時間はもっと大切に使わなくてはいけない。
 私はもともと自己管理ができないタチだ。目の前にあるものを我慢するということができない。だから、ハマりそうなこと(例えばRPGとか)には最初から手を出さないようにしたり、飲まないと決めたらお酒は買わなかったりする。あると必ず手を伸ばしてしまうからだ。

 ハマってもいいではないかと思われるかもしれないが、私の場合はそうもいかないのだ。面白いと感じたことは、ナントカ猿のように延々とやり続けてしまう。自滅するのは目に見えている。最初から手を出さない――そんな方法でしか自己管理できない、意思の弱い人間なのだ。

 だから忙しいときなどは、ネットもつながないようにしている。このPCはノートで、無線でネットにつないでいるのだが、スケジュールがきついときにはモデムに入っているカードを抜いて、出しにくい場所に仕舞っておく。
 ああ、めんどくさい。
 めんどくせぇ女だよ。ったく。

 話は変わるが。部屋数にもよるのだろうが、普通、一家に置時計と掛け時計はいくつ位あるものなのか。大抵一部屋にひとつだろうか。掛け時計と置時計とでふたつだろうか。
 うちも大体そんなものなのだが、ずっと気になっていることがある。気になっている内容はさておき、紹介がてらまずは写真。家中を歩いて一気に撮ったものだ。「ある変なこと」に気付くだろうか。注意してご覧あれ。
時計と時間3 時計と時間2 時計と時間1 時計と時間5 時計と時間4
 他にもあるといえばあるのだが、ざっとこんなところ。
 さてさて。「変なこと」に気付いただろうか?
 これらの時計、みんな時間がばらばらなのだ。実は電池切れしていないのは、居間の壁掛けと寝室の目覚ましだけ。他は全部動いていないという……。なんのために置いてあるんだろ。オブジェだな。

 でも、PCに時計がついているから部屋の時計見ることないし、トイレはそんな長居しないし。あまり行かない部屋にも時計なんていらないし。
 そこで、さきほど書いた「気になっていること」なのだが。普通は家の中の時計が止まったら、すぐ電池の交換をするものなのだろうか? 普段見ることのない時計でも、止まったら交換するのだろうか? それ以前に、時計って全ての部屋に必要? そんなに必要?

 見ない時計だから、動いてても……ねえ。
 電池もったいないし……ねえ。
 じゃあ、最初から時計を買う必要もねえ。
 でも買っちまったもんはしょうがねえ。
 だから電池が切れたらそのままだねえ。

 人の家にお邪魔したとき、止まっている時計というものを見たことがないような気がする。世間の人は皆、もっと時間に敏感なのかもしれない。
 だから、私のように、モデムからカードを抜いてしまわなくとも自己管理できるのかもしれない。そんな気持ちから、こんなものを書いて机の前に貼ってみた。

作家の裸踊り

「時間を大切にすること!」
 小学生並みの目標である。まずそのためには、家中の時計の電池交換をすべきなのか。
 う~ん。
 でも、電池もったいないよなあ。
 でも、意識改革のために電池を入れなくては。
 でも、見ない時計に電池を?
 でも、そこを変えるために電池交換するのよ。
 でもでものエンドレス。……どうしようねえ。ははは。(了)