「最近の本って高くてなかなか買えないよ……」
「買うかどうかは読んでから決めたい!」
「借りようと思ったけど図書館に置いてなかった~」
といったようなこと、ありませんか?
作家からすれば読者様に買っていただけるのが一番嬉しいのですが、そうはいかない場合もありますよね。
私自身、本を書くときに莫大な冊数の資料を使います。全て買っていてはお金も持たないし、家の床も持ちません。そんなわけで、書店だけでなく図書館もよく利用しています。
そこで今日は、いつか記事にしようと思っていた図書リクエストのシステムを紹介させていただきたく思います。あまり知られていない、でも知らないともったいないシステムです。
図書館ではコンピュータで本が管理されているので、設置されている端末を使えば読みたい本があるかどうかすぐに調べることができます。インターネットを使えば自宅からでも検索できます。家で予約しておいて、取りに行けばOK!
しかしながら、図書館に所蔵のない本もあります。そんなときとっても便利なのがリクエストのシステムなのです。
図書館にはカウンターに「リクエストカード」と いうものが設置されています。これに書名などを書き込むだけでその本を購入してもらえたり、近くの図書館から取り寄せてもらえたりするのです。(※各図書館により審査の基準は異なるかと思います)
■書名
■著者
■出版社
■申込者の連絡先
書きこむ項目は、大体どこの図書館でもこのような内容でしょう。作者名などが分からなくても、カウンターで調べてもらえます。
記入した用紙を提出し受理してもらったら、あとは図書館からの連絡を待つだけ。本が届いたら、希望した連絡先に連絡が入りますよ。申込日から到着までの期間は、1週間~1カ月くらいが目安でしょうか。
自分がリクエストした書籍が図書館の所蔵本になるなんて、素晴らしいこと。自分のお薦め本が地域の人々に読まれるのも嬉しいし、その気になれば自分のリクエスト本でいっぱいの図書館になるかも!? そうなったらもう自分の書庫だ~。ああっ、想像するとワクワクしちゃう~。
こんな便利なシステムを利用しないのはもったいないです! リクエストカードを活用して、お子さんも親御さんも色んな書籍にいっぱいいっぱい触れてもらえると嬉しいな~と、思うのでした。
機会があったら、試してみてくださいね 。 皆様と良書の素敵な出会いがたくさんありますように。
ではまた。 2017.12.13 ながたみかこ